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批評 ひひょう criticism

翻訳|criticism

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

批評
ひひょう
criticism

体験を意識に再現して対象化し,ある規準に基づいてそれに価値判断を下すこと。この判断には規準そのものの検討も含まれる。これは人間活動のすべての面に適用されるが,特に文芸を主とする広義の芸術に向けられるとき多彩な形をとり,たとえば M.アーノルド,T.S.エリオットの系列にみられるように,文明批評をも含む幅広いものともなる。

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批評
ひひょう

文芸雑誌。 1939年8月~49年 10月。通巻 63号。吉田健一山本健吉伊藤信吉西村孝次中村光夫ら評論家の集った同人雑誌で,批評中心の編集方針を貫いた。山本の『私小説作家論』,平野仁啓の『斎藤茂吉』などが連載されたほか,シェークスピア,ボードレールなど外国作家についての特集号も編まれている。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

ひ‐ひょう〔‐ヒヤウ〕【批評】

[名](スル)物事の是非・善悪・正邪などを指摘して、自分の評価を述べること。「論文を批評する」「印象批評
[用法]批評・批判――「映画の批評(批判)をする」のように、事物の価値を判断し論じることでは、両語とも用いられる。◇「批評」は良い点も悪い点も同じように指摘し、客観的に論じること。「習作を友人に批評してもらう」「文芸批評」「批評眼」◇「批判」は本来、検討してよしあしを判定することで「識者の批判を仰ぎたい」のように用いるが、現在では、よくないと思う点をとりあげて否定的な評価をする際に使われることが多い。「徹底的に批判し、追及する」「批判の的となる」「自己批判

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世界大百科事典 第2版の解説

ひひょう【批評】

批評(または批判)を意味するクリティークcritiqueの語源は,ギリシア語のクリノkrinō(判断する,裁く)に由来する。A.ラランドの《哲学辞典》によれば,批評とは,ある一つの原理または事実を評価するために検討することである。批評的精神とは,いかなる命題も,みずからその命題の価値を検討することなしにはけっして受け入れない精神である。その場合に,命題の検討が内容について行われるときには内的批評critique interne,問題の命題の起源について行われるときには外的批評critique externeというと同辞典は付け加えている。

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大辞林 第三版の解説

ひひょう【批評】

( 名 ) スル
事物の善悪・優劣・是非などについて考え、評価すること。 「文芸-」 「作品を-する」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

批評
ひひょう
criticism英語
Kritikドイツ語
critiqueフランス語

事物の美点や欠点をあげて、その価値を検討、評価すること。狭義に芸術批評、ことに文芸批評をさすことも多いが、広義には政治、経済、科学、スポーツから日常生活に至るまで、人間営為のすべてを対象とする。その文章化されたものを評論という。真の批評の根底にあるものは批評意識ないしは批評精神であり、この意味での批評は批評家の専有物ではない。豊かな文化が築き上げられるためには、時代と場所を問わず公衆の健全な批評意識が不可欠であり、古代においてアテネの市民が実践したところのものであった。批評精神の鈍化・喪失が文明の滅亡につながり、新たな批評精神が新文明の勃興(ぼっこう)につながった例はあまりにも多い。また批評は、形を変えて、人間の精神活動のあらゆる局面に伏在する。バルザック、チェーホフ、志賀直哉(なおや)を含め、東西の多くの作家が批評家を作家の寄生虫ときめつけて批評家無用論を唱え、一方、批評家の作家に対する劣等感もまた覆うべくもないが、作家の創作活動そのもののなかに批評が濃密に存在し、これなしには創作活動の存立自体が揺らいでくるという事実はとかく見落とされがちである。出版者にも、商業主義に毒されることが多いとはいえ、独自の批評意識があり、世評、ベストセラー、コンクールなど多数決の論理もまた個人の批評意識を集約する。[小林路易]

批評の基本

批評の基本は判断であり、判断は事実判断から価値判断へ、換言すれば真偽・黒白の判断から優劣・長短の判断へと向かう。前者に傾くと「客観批評」となり、後者に傾くと「主観批評」となるが、主観批評は傾きすぎれば独断となる。客観批評と似て非なるものに「裁断批評」があり、これは外的な基準を設け、それに照らして判断する批評方法である。現象界は理想界の映像であり、その現象界をさらに模写する芸術は真実から三重に遠ざかっているとしたプラトンのイデア論哲学に基づく芸術排斥論はその好例である。これに反して「印象批評」は外的な尺度を用意せず、個人的・直覚的な好悪を判断基準とする。アナトール・フランスは「人はけっして自分自身から出ることができない」といい、裁断批評の存在意義そのものを否定した。[小林路易]

批評の位置

いずれにせよ価値の判断は究極において個人的・相対的であり、よりよきものへの努力が払われているか、よりよきものと比較してどこが足りないか、そしてそのよりよきものとは何かを不断に模索するという高度の精神的葛藤(かっとう)を通して行われる。為政者も一般大衆も、作家も批評家も読者も、つねに政治的・倫理的・宗教的なセクト主義に偏し、人間本来の共通基盤から乖離(かいり)する危険にさらされている。その自浄作用としての批評は、伝統に流されず、時流におもねらず、固定観念や常識を超越したところに位置しなければならない。過去のあらゆる意味での優れた批評の実行者は、多かれ少なかれアウトサイダー(社会からの孤立者)的な要素をもち、例外なく優れたモラリスト(人間の原点を見据える哲学者)であった。[小林路易]

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