ブルゴーニュ戦争(読み)ブルゴーニュせんそう(その他表記)Burgunderkriege; Burgundian Wars

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブルゴーニュ戦争」の意味・わかりやすい解説

ブルゴーニュ戦争
ブルゴーニュせんそう
Burgunderkriege; Burgundian Wars

ブルゴーニュシャルル (豪胆公)スイスとの戦い。 1474~77年フランドル=ブルゴーニュ公国形成,発展をもくろんだシャルルはスイスの西北辺の領土をも脅かした。スイスはフランス国王と同盟を結んで,シャルルの侵入に対抗し,76年グランゾンとモラー (ムルテン) の2度にわたる戦いに勝利を得た。翌 77年スイス軍はナンシー包囲中のシャルルを攻撃して戦死させ,ブルゴーニュ公国を瓦解させた。これによりスイス歩兵の精強が認められ,スイスは 16世紀初頭一時的に列強の仲間入りをすることになった。

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関連語 豪胆公

世界大百科事典(旧版)内のブルゴーニュ戦争の言及

【スイス】より


[13邦同盟]
 15世紀後半から16世紀初頭にかけてスイスはさらに発展を見る。ブルゴーニュ戦争(1474‐77)ではドイツ,フランス間に中間国家の形成をもくろんだブルゴーニュ公シャルル(豪胆公)を破り,一挙にスイスの存在をヨーロッパに知らしめた。この戦いに功績のあった都市フリブールゾロトゥルンは,それまで〈保護国〉扱いの従属邦であったが,正式の盟約者団の構成者となった。…

※「ブルゴーニュ戦争」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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