ブレアモア岩(読み)ブレアモアがん(その他表記)blairmorite

岩石学辞典 「ブレアモア岩」の解説

ブレアモア岩

ナイトはブレアモア岩質の凝灰岩角礫岩からブレアモア岩の存在を予測し,これをブレアモア岩と命名した[Knight : 1905].その後マッケンジーによって発見された[MacKenzie : 1914].非常に稀な斑状の火山岩で,3~4カ所しか産出が知られていない.斑晶は多量のアナルサイトがあるのが特徴で,サニディンも含まれる.石基はアナルサイト,アルカリ長石とアルカリ輝石からなっている.アンドラダイトの一種でTiが比較的多いメラナイト石榴石melanite)もしばしば存在する.アナルサイトと石榴石を両方とも斑晶として含む唯一の噴出岩である.化学組成はNaに富む響岩に相当する.カナダ,アルバータ州のブレアモア(Blaimore)に因む.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android