ブレンステッド酸塩基(読み)ブレンステッドさんえんき

精選版 日本国語大辞典 「ブレンステッド酸塩基」の意味・読み・例文・類語

ブレンステッドさん‐えんき【ブレンステッド酸塩基】

  1. 〘 名詞 〙 ( ブレンステッドはBrφnsted ) 酸・塩基定義一つ。一九二三年デンマークの物理化学者ブレンステッドおよびイギリスのロウリーが独立に発表したもの。解離してプロトン水素イオン)を与えるものを酸、プロトンを受容するものを塩基とする。すなわちブレンステッド塩基とプロトンからブレンステッド酸ができ、この酸と塩基の関係共役と呼ぶ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「ブレンステッド酸塩基」の解説

ブレンステッド酸・塩基
ブレンステッドサンエンキ
Brφnsted acid, base

酸および塩基の定義をプロトン授受にもとづいて行ったときに,プロトンを相手に与える傾向のあるものをブレンステッド酸といい,プロトンを受けとる傾向のあるものをブレンステッド塩基という.ブレンステッド酸をA,ブレンステッド塩基をBとすると,両者の関係は

A H + B

と表すことができ,A,Bは互いに共役であるという.例をあげると,

H3O H + H2O

HCl H + Cl

などがある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android