ブレーキライニング(その他表記)brake lining

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブレーキライニング」の意味・わかりやすい解説

ブレーキライニング
brake lining

摩擦ブレーキで,ブレーキシューの摩擦面に貼合せるもの。高温でも摩擦係数や耐摩耗性にすぐれた材料を,薄く接着したり,びょう止めする。鉄道車両,自動車,その他過酷な使用条件の場合は次のようなものを用いる。 (1) セミメタリック系ライニング 銅繊維,スチール繊維,フェノール樹脂黒鉛などの混合成形品。摩擦係数 0.3,最高使用温度 300℃以下。 (2) 無機系ライニング ガラス繊維アラミド繊維,樹脂類,その他モールド成形品。摩擦係数 0.4,最高使用温度 300℃以下。 (3) サーメット系ライニング セラミックス金属粉末 (銅,鉄その他) ,黒鉛の焼結成形品。摩擦係数 0.5程度以上,最高使用温度 700℃以下。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android