摩擦係数(読み)マサツケイスウ

関連語 名詞 清水

最新 地学事典 「摩擦係数」の解説

まさつけいすう
摩擦係数

friction coefficient ,coefficient of friction

2つの物体が相接したまま滑ろうとする,または滑っているときに,接触面に平行に働く抵抗力(摩擦力)の大きさFと,接触面を押しつける力(垂直荷重)の大きさWの比(F/W)で定義される係数。滑りがない場合の摩擦を静止摩擦(または静摩擦),滑っている場合を動摩擦という。乾燥した固体間の摩擦については,(1)FWに比例する,(2)Fはみかけの接触面積Aに依存しない,というアモントン法則が知られている。さらに,(3)動摩擦力が滑り速度に無関係で最大静止摩擦力より小さいことがクーロンにより実験的に示され,(1)~(3)をあわせてアモントン・クーロンの法則あるいはクーロンの摩擦法則と呼ぶ。この法則に従うとき動摩擦係数µは定数となるが,一定条件下でも定数ではなく,滑り速度や滑り履歴によっても変化することがある。これらの因子を入れて摩擦係数を表わした経験則を摩擦構成則と呼ぶ。断層滑りを模した代表的なものとして,滑り変位依存摩擦構成則(滑り弱化則)や速度状態依存摩擦構成則がある。

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百科事典マイペディア 「摩擦係数」の意味・わかりやすい解説

摩擦係数【まさつけいすう】

2物体が接触しながら静止または運動しているとき,接触面に働く摩擦力(静止のときは最大静止摩擦力)と接触面を垂直に押す力(垂直荷重)との比。摩擦係数は摩擦の種類,摩擦面材料の組合せ,摩擦面のあらさ,潤滑剤有無などによって非常に異なる。一般に同じ摩擦面でも運動摩擦係数は静止摩擦係数より小さく,ころがり摩擦係数はすべり摩擦係数よりずっと小さい。→摩擦摩擦の法則
→関連項目ころがり摩擦すべり摩擦

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法則の辞典 「摩擦係数」の解説

摩擦係数【coefficient of friction】

摩擦力の大きさと接触面に垂直な抗力の大きさの比をいう.静止摩擦係数,滑り摩擦係数,転がり摩擦係数などがある.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「摩擦係数」の意味・わかりやすい解説

摩擦係数
まさつけいすう

摩擦力」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の摩擦係数の言及

【摩擦】より

…静摩擦力には上限があって,fsPより大きくはなれない。このfsを静摩擦係数という。FfsPより大きくなると物体はすべり始めるが,すべっているときにもF′=fkPなる摩擦力が働く。…

※「摩擦係数」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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