日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブロッシング」の意味・わかりやすい解説
ブロッシング
ぶろっしんぐ
brossing
美容用語。フランス語のbrosser(ブラシをかける)と英語の-ingの合成語。単にブロー、またはブロー・ドライ(風で乾かす)とよばれ、むしろこのほうが一般的。イギリスの美容家ビダル・サッスーンが、カット技術の仕上げ用技術として世に広め、一般にも知られるようになった。ぬれた髪にヘアドライヤーを当てながら、クッション・ブラシなどで毛束を少しずつ分け取り、テンション(引っ張りの緊張力)を維持しながら、毛先のほうにブラシを抜き、つやとしなやかさを与えて仕上げていく方法。熱風による水の乾きぐあいを利用しての技術である。ブロッシングのことば自体はフランス人美容家がいいだしたもの。
[横田敏一]