最新 地学事典 「ブース石」の解説
ブースせき
ブース石
boothite
化学組成CuSO4・7H2Oの鉱物。硫酸銅鉱とも。緑ばん族の一種。単斜晶系,空間群P21/c, 格子定数a1.419nm, b0.6537, c1.0825, β106.02°,単位格子中に4分子含む。微細な粒ないし繊維状結晶の塊。明青色。透明~半透明,ガラス~絹糸光沢,空気中で簡単に脱水して胆ばん(chalcanthite, CuSO4・5H2O)となる。水に可溶。劈開{001}に不完全。硬度2~2.5, 比重2.1。薄片では淡青色,屈折率α1.47, β1.48, γ1.49, 2V(-)~90°。Cuの位置がMn, Fe, Co, Znで置換され,同構造の緑ばんグループを形成。結晶水が不安定で,天然での存在は疑わしいものがある。硫酸銅過飽和溶液から15~20℃で生成。原産地は米国カリフォルニア州Alma鉱山で,緑ばんをはじめ,銅や鉄の硫酸塩鉱物とともに産したといわれるが,原標本は脱水してしまっている。他にもいくつかの産地が報告。名称は,カリフォルニア大学の化学者E.Booth(1857~1917)にちなむ。
執筆者:吉井 守正・松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

