日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブーベンノフ」の意味・わかりやすい解説 ブーベンノフぶーべんのふМихаил Семёнович Бубеннов/Mihail Semyonovich Bubennov(1909―1983) ソ連の小説家。農民出身。第二次世界大戦中のソ連兵士のヒロイズムを鼓吹した長編『白樺(しらかば)』(二部作、1947、52)でスターリン賞を受けて有名になったが、第二部には個人崇拝色が強く、批評家としてカターエフ、グロスマンらの作品を思想的に非難して、社会主義リアリズムの偏狭化に大きな役割を果たした。ほかに処女地開拓を扱った長編『鷹(たか)の曠野(こうや)』(1959)がある。[江川 卓]『井上満訳『白樺』(1951・三一書房)』 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例