ブーボー-ブラン還元(読み)ブーボーブランカンゲン

化学辞典 第2版 「ブーボー-ブラン還元」の解説

ブーボー-ブラン還元
ブーボーブランカンゲン
Bouveault-Blanc reduction

カルボン酸エステルアルコール溶液を金属ナトリウムと加熱することによって,第一級アルコール還元する反応

  RCOOR′ + 4Na + 4C2H5OH

     → RCH2OH + 4C2H5ONa + R′OH

1903年,フランスの化学者L. BouveaultおよびG. Blancによって発見された.還元に用いるアルコールとしてはエタノールがもっとも普通であるが,そのほか1-プロパノール,1-ブタノール,t-ブチルアルコールなども用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブーボー-ブラン還元」の意味・わかりやすい解説

ブーボー=ブラン還元
ブーボー=ブランかんげん
Bouveault-Blanc reduction

カルボン酸エステルに金属ナトリウムとアルコールを反応させることにより,エステルの酸部分を還元して対応するアルコールとする方法。還元に用いるアルコールとしてはブチルアルコールが最もよい。この反応をアミドに適用するとアルコールのほかにアミンも生成する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android