プルジェワリスキーウマ(英語表記)Equus przewalskii; Przheval'skii's horse

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プルジェワリスキーウマ」の意味・わかりやすい解説

プルジェワリスキーウマ
Equus przewalskii; Przheval'skii's horse

奇蹄目ウマ科。モウコノウマともいう。体長 2.2~2.8m,体高 1.3m,体重 250kg内外。体色は黄ないし淡赤色。たてがみは短く立ち,前髪はない。背中の中央に濃色の細い縞がたてがみから尾まで走る。頭が大きく,耳は小さい。現存する唯一の野生ウマで,1879年にモンゴル西部でロシアの探検家 N.プルジェワリスキーによって発見された。その後 K.ハーゲンベックが捕獲チームをつくって 52頭をいけどりにし,28頭を 1901年にハンブルクに持帰った。その後各地の動物園で飼育されていて,60年以降毎年プラハ動物園から血統台帳が発行されている。 81年3月にロンドン動物学協会から5頭が多摩動物公園に贈られた。

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