体重(読み)タイジュウ(英語表記)body weight
body mass

デジタル大辞泉 「体重」の意味・読み・例文・類語

たい‐じゅう〔‐ヂユウ〕【体重】

からだの重さ。からだの目方。「片足体重をかける」
[類語]ウエート重さ重量目方重み重心

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「体重」の意味・読み・例文・類語

たい‐じゅう‥ヂュウ【体重】

  1. 〘 名詞 〙 からだの重さ。
    1. [初出の実例]「身長 五尺四寸一分〈略〉体重 十四貫」(出典:筆まかせ(1884‐92)〈正岡子規〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「体重」の意味・わかりやすい解説

体重 (たいじゅう)
body weight
body mass

身体の重量。着衣状態,食事や排便により変化するので,できるだけ裸体に近い状態で,同じ条件で計測するのが好ましい。年齢に対する体重は発育の程度や栄養状態を知るうえで重要な指標とされる。体重の成長は,一般型の成長パターンをたどる。体重の思春期スパートは,身長のスパートより遅くおこる。ヒトだけでなく,類人猿にも体重の思春期のスパート,あるいはこれに対応すると思われる成長速度の急増が認められる。身長には成長の停止があるのに対し,体重は条件によっては成人になっても増加する。この場合,増加するのは主として脂肪である。

 全身の太り具合を表すために,身長(cm)と体重(kg)の関係を表すさまざまな指数が提案されている。体重÷身長3×107ローレル指数),体重÷身長2×104(body mass index。カウプ指数とも呼ぶ),体重÷身長×102(比体重。センチ体重とも呼ぶ),3\(\sqrt{体重}\)÷身長×103(ponderal index。リビ指数とも呼ぶ)。body mass index (BMI)は,近年肥満の程度を表すために使われている。WHOは,BMIの値に基づき,やせ(BMIが18.5未満),標準(18.5以上,25未満),肥満(25以上,30未満),高度肥満(30以上)に分類している。しかし,体重は脂肪と除脂肪組織の両方の重量の和であり,体組成には個人差があるので,体重が重ければ脂肪量も多いとは限らない。また,成人期の体重増加が主として脂肪の増加によるのに対し,成長期間中には除脂肪組織も増加するので,成長期においてはBMIの増加は必ずしも脂肪量の増加を示すわけではない。このため,とくに成長期の肥満の判定に上記の分類を用いることには批判がある。成長期には年齢別の基準値が,肥満の評価に使われている。身長と体重の関係に関する指数の成長に伴う変化の様相は,指数により異なる。青年ではローレル指数の値は身長と負の相関をもち,BMIの値は身長と無相関である。
身長
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「体重」の意味・わかりやすい解説

体重
たいじゅう

体の重さ。体重計で測定する。単位として kgまたはポンドを用いることが多い。体重は1日の間にも変動がみられ,食物摂取,排泄などの条件により変化する。新生児の平均値はほぼ 3kgであり,一般にこれから大きくはずれた値をとる個体ほど幼児期の死亡率が高くなる。体重は成長に伴い増加するが,特に生後1~2年と 12~16歳の時期に急速に増加する。身長の増加とは必ずしも並行せず,伸長期 (身長が増加) と充実期 (体重が増加) とに分けて考える場合がある。体重の増減は健康状態のバロメータとして利用されることが多い。体重と体表面積との関係は気候への適応と結びつけて考えられている。一般に暑い地方の人種,民族ほど体重に対し体表面積が大 (やせて背が高い) で,寒冷地の人は体重に対する体表面積が小 (太って丸型) である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

栄養・生化学辞典 「体重」の解説

体重

 体の重量.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android