デジタル大辞泉 「前髪」の意味・読み・例文・類語 まえ‐がみ〔まへ‐〕【前髪】 1 額の上部の頭髪。「前髪を垂らす」2 女子または元服前の男子の額の上の髪を別に束ねたもの。向こう髪。3 前髪姿の男子。元服していない少年。「―あまた召しよせられ」〈浮・男色大鑑・二〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「前髪」の意味・読み・例文・類語 まえ‐がみまへ‥【前髪】 〘 名詞 〙① 前額部の髪。額(ひたい)に垂れかかる髪。〔日葡辞書(1603‐04)〕[初出の実例]「前髪やもとゆひかけし難面を今宵あひ待も打とくる故」(出典:狂歌・堀河百首題狂歌集(1671)恋)② 少年や女性が髪の毛の額の上の部分を別に束ねたもの。ぬかがみ。ひたいがみ。向髪。前髪②〈和国百女〉[初出の実例]「声もたち、前髪も落てより、又こまかに心を云べし」(出典:わらんべ草(1660)二)③ 元服以前の男子をいう。[初出の実例]「前がみのむかしをしたふはつもとゆひ、ふり袖のかほりゆかしきわかむらさき」(出典:評判記・剥野老(1662)序)④ 男色の稚児。[初出の実例]「あれともしくみ是にても恋 前髪は尻のかるいに頼あり」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第二一) ぜん‐ぱつ【前髪】 〘 名詞 〙① 昔、婦人や少年が髪の毛の額の上の部分を別に束ねたもの。まえがみ。[初出の実例]「御前髪(ゼンパツ)をおとりなされたら御父上に生写し」(出典:歌舞伎・富士三升扇曾我(生立曾我)(1866)二幕)② 男子の前髪をそり落とすこと。元服すること。〔随筆・安斎随筆(1783頃)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例