プレスラフ(その他表記)Preslav/Преслав

デジタル大辞泉 「プレスラフ」の意味・読み・例文・類語

プレスラフ(Preslav/Преслав)

ブルガリア北東部にある、第一次ブルガリア帝国時代の首都。現名称はベリキプレスラフ。893年、シメオン1世によりプリスカから同地に遷都され、バルカン半島における最大国家として最盛期を迎えた。現在は建物の基礎部分などが残されている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のプレスラフの言及

【シメオン[1世]】より

…コンスタンティノープルで教育を受け,兄が公位を追われた後,公に推された。同時に首都はプリスカからブルガリア東部のプレスラフPreslavに移された。豊かな教養人であった彼は政治家としても優れ,国内のキリスト教化と国力の増強に努め,数多くの戦いでビザンティン軍や近隣の諸国を破り,前後3回にわたってコンスタンティノープルに迫り(896,913,923),貢納を義務づけた。…

【ブルガリア】より

…この改宗は,今日まで,ブルガリアの文化的,政治的な方向に大きな影響を与えることになった。
[第1次ブルガリア帝国]
 ボリスの後を継いだ息子のシメオン世(在位893‐927)の時代に,ブルガリアはプレスラフPreslav(シュメン南東)に遷都し,ビザンティン帝国などとたびたび戦ってエーゲ海とアドリア海にまで領土を拡大し,フランク王国と肩を並べるヨーロッパの一大勢力を誇った。さらに913年,シメオンは〈ブルガリア皇帝(ツァールCar)〉の称号を認められた。…

※「プレスラフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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