改訂新版 世界大百科事典 「プロピュライア」の意味・わかりやすい解説 プロピュライアpropylaia ギリシアの,神殿を中心とした聖域入口に建てられる門をいう。固有名詞としては,アテナイのアクロポリスの西端にある門で,ムネシクレスの設計になる巨大な建築物(幅約50m)をいう。パルテノン完成後に着手,ペロポネソス戦争の勃発により未完成に終わった(前437-前432)。その構造は前面背面とも6本のドリス式円柱をもつ神殿形式で,内部通路の両側には各3本のイオニア式円柱が並ぶ。西正面に張り出すように,南北に翼室が付属し,大きいプランの北翼は,絵画館pinakothēkēであった。執筆者:福部 信敏 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
百科事典マイペディア 「プロピュライア」の意味・わかりやすい解説 プロピュライア 古代ギリシア建築において,神殿に通じる前門をいう。固有名詞としてはアテナイのアクロポリスの西端にある門を指す。前437年―前433年にムネシクレスが建築。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by