ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プロペルチウス」の意味・わかりやすい解説
プロペルチウス
Propertius, Sextus
[没]前15頃
ローマのエレゲイア詩人。幼時に父を失い,前 40年の土地徴発の際に地所を没収され,ローマに出て法律の専門教育を受けたが,恋愛と詩歌が彼の進路を変えた。詩のなかでキュンチアと呼ばれる女性が彼の心を占領して,『エレゲイア集』 Elegiae (4巻) の中心主題となる。ほとんど愛の詩ばかりから成る第1巻が世に出てから彼の評判は高まり,アウグスツス帝の寵臣マエケナスの文人サークルに迎えられた。
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