へげたれ(読み)ヘゲタレ

デジタル大辞泉 「へげたれ」の意味・読み・例文・類語

へげ‐たれ

上方で、人をののしっていう語。いくじなし。あほう。ばか。
「ぢゃによって江戸子は―ぢゃと」〈滑・浮世風呂・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「へげたれ」の意味・読み・例文・類語

へげ‐たれ

〘名〙
① 上方で、人を罵っていう語。いくじなし。よわむし。かいしょうなし。また、ばか。ばかたれ。あほう。
浄瑠璃伊賀越乗掛合羽(1777)借座敷晦日蕎麦は打て替た貞女諫言売女同然の女房に涎を流し、かかる席迄連れ来たる、へげたれ武士
② 妙に気どった、きざな男。女のような男。
※雑俳・伊勢冠付(1772‐1817)「気細男(ヘゲタレ)・ばかいんぎんな言葉有り。注・異名女之助といふ」

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