世界の観光地名がわかる事典 「ヘローナのカテドラル」の解説 ヘローナのカテドラル【ヘローナのカテドラル】 スペイン東部のカタルーニャ州の州都バルセロナ(Barcelona)北方約100kmに位置する、ヘローナ(Gerona、カタルーニャ語ではジローナ)の旧市街にある大聖堂(カテドラル)。ヘローナ駅から約1.5km、徒歩で20分ほどの場所にある。11世紀ごろにつくられた聖堂で、以後18世紀ごろまで増築や改築が繰り返されたことから、ロマネスク様式の回廊、バロック様式のファザード、ゴシック様式の側廊など、いろいろな時代の建築様式が入り交じっている。この中で、12世紀につくられた回廊は、カタルーニャで最も美しい回廊といわれている。宝物館(博物館)が併設されていて、11世紀後半の作とされるヨーロッパ最古の刺繍(ししゅう)品であるタペストリー「天地創造の刺繍布」や10世紀のベアトゥス写本など、たいへん貴重な収蔵品が展示されている。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報