ベキンキナ岩(読み)ベキンキナがん(その他表記)bekinkinite

岩石学辞典 「ベキンキナ岩」の解説

ベキンキナ岩

優黒質の顕晶質で,チタンオージャイトネフェリン,少量の長石が主な鉱物岩石を指すが,用法が混乱している.Na-角閃石,黒雲母,アナルサイム,橄欖(かんらん)石が含まれることがある[Rosenbusch : 1907].後にラクロアファシン岩(fasinite)とし,さらに角閃石に富むファシン岩と再定義した[Lacroix : 1916, 1922].代表的な岩石はバーケヴィ閃石(65%),チタンオージャイト(12%),少量の角閃石,珪長質鉱物(16%)などで構成されている[Tomkeieff : 1983].マダガスカル,ベザヴォナ(Bezavona)山地のベキンキナ(Bekinkina)山に因む.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

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