べんた

日本大百科全書(ニッポニカ) 「べんた」の意味・わかりやすい解説

べんた

熊本県八代(やつしろ)市日奈久(ひなぐ)温泉郷土玩具(がんぐ)。同地名産の桐(きり)材で頭と胴体をつくり、手足を赤布でつけた木製人形。純朴な少女の姿をしていて東北地方のこけしを連想させる。江戸時代にこれを創始した作者弁太の名をとって「べんた人形」とよばれる。また同地の温泉伝説に登場する孝女「おきん」にちなみ「おきん女(じょ)」ともいう。

[斎藤良輔]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android