デジタル大辞泉
「手足」の意味・読み・例文・類語
て‐あし【手足】
1 手と足。しゅそく。
2 ある人の思いどおりに動く人。「主人の手足となって働く」
[類語]右腕・懐刀・腹心
しゅ‐そく【手足】
1 手と足。てあし。
2 ある人のために、手足のように働く者。配下の者。部下。「社長の手足となる」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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しゅ‐そく【手足】
- 〘 名詞 〙
- ① 手と足。四肢。てあし。また転じて、体全部。
- [初出の実例]「頭目手足を与ふる事石土くれ抛げむ従も安し」(出典:観智院本三宝絵(984)上)
- 「嵐烈しく北時雨もいたく降りて、手足(シュソク)も冷へわたりて」(出典:浮世草子・傾城禁短気(1711)四)
- [その他の文献]〔孟子‐離婁・下〕
- ② 兄弟のたとえにいう。〔梁書‐高祖三王伝〕
- ③ 手や足のように、ある人の意のままに働く者。配下の者。部下。股肱(ここう)。〔文明本節用集(室町中)〕
- [初出の実例]「次第次第に官軍は日一日と勢を殺がれ手足(シュソク)を失ふやうになりました」(出典:暴風裏花(1926)〈幸田露伴〉)
て‐あし【手足】
- 〘 名詞 〙
- ① 手と足。四肢(しし)。しゅそく。
- [初出の実例]「手脚(テアシ)揺震(わななきふる)ひて誄(しのひこと)たてまつる」(出典:日本書紀(720)敏達一四年八月(前田本訓))
- 「此北国に冬籠りして、山中に湯あみし、手足ゆるびたれば」(出典:読本・春雨物語(1808)樊噲下)
- ② その人の手や足と同じように、思いどおりになること。また、そのような人。もっともたよりになるもの。
- [初出の実例]「皿井が手足で、すべて皿井と相談しとるずら」(出典:解体の日暮れ(1966)〈杉浦明平〉)
て‐だり【手足】
- 〘 名詞 〙 ( 「てたり」とも ) 技芸などのすぐれていること。腕まえがすぐれていること。腕きき。手きき。手だれ。
- [初出の実例]「後徳大寺の大臣(おとど)は左右なき手だりにていませしかど」(出典:無名抄(1211頃))
- 「寺法師に大矢の秀定・渡辺清、究竟の手(テ)だりなりけるが」(出典:源平盛衰記(14C前)一五)
て‐だれ【手足】
- 〘 名詞 〙 ( 「てたれ」とも ) 「てだり(手足)」の変化した語。
- [初出の実例]「手だれにねらうていおとせとのはかりことと」(出典:平家物語(13C前)一一)
- 「扇を射て手垂(テタレ)の程を見せたりし」(出典:太平記(14C後)一七)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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「手足」の読み・字形・画数・意味
【手足】しゆそく
手と足。親密な関係にたとえる。〔孟子、離婁下〕君の臣を
ること手足の如くならば、臣の君を
ること腹心の如くならん。字通「手」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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