化学辞典 第2版 「ペニングイオン化」の解説
ペニングイオン化
ペニングイオンカ
Penning ionization
準安定な励起状態にある原子 A* が,分子 X2 と衝突して次のようにイオンを生成すること.
A* + X2 → A + X2+ + e
A* + X2 → A + X+ + (X + e)
A* + X2 → AX2+ + e
A* + X2 → AX+ + (X + e)
1937年,F.M. Penningらが見いだしたのでこうよばれる.狭義には上から二つの過程だけに限る場合もある.光イオン化における光増感イオン化はこの過程である.気相放射線化学で希ガスが果たす役割のなかで,ペニングイオン化は重要である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報