普及版 字通 「ホウ・あう・さからう」の読み・字形・画数・意味
7画
[字訓] あう・さからう
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
夂(ち)+(ほう)。は木の秀(ほ)つ枝。杉鉾の形。そこに神が下降する。山ならば峯、その神気にうをという。〔説文〕五下に「牾(さから)ふなり」とあり、にわかにって驚く意のようである。〔史記、天官書〕に「鬼哭すること呼ぶが(ごと)く、其の人(ほうご)す」とあり、字はまた牾・に作る。
[訓義]
1. あう、神異にあう。
2. おどろく、おどろきむかえる。
3. さからう、おどろきさからう。
[声系]
〔説文〕に声として・・など四字、また声の字五字を収める。十二上は「奉なり」とあり、また二下は「なり」という。奉は神霊の降る秀つ枝を捧げる形とみられ、これらの字はみなの声義に従う。
[語系]
phiong、biongは声義近く、霊木に神の降るをといい、その神気に遭遇するをという。bangは卒然として相遇うことをいう。(遇)も異のものにするである。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報