日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホウダ」の意味・わかりやすい解説
ホウダ
ほうだ
Gouda
オランダ南西部、ゾイト・ホラント州東部の都市。英語名ゴーダ。人口7万1782(2001)。ホウエ川とホランセ・アイセル川の合流点に位置する。チーズ市で有名な商業都市で、周辺農村で生産される黄色のゴーダチーズは、世界的に有名で、重要な輸出品でもある。夏期の毎週木曜日の午前中には市庁舎前広場で伝統的な儀式とともにチーズ市が開かれる。このほか、粘土製パイプやろうそくの製造でも知られる。1272年に自治都市となり、中世には織物交易の中心地として栄えた。15世紀に建設された後期ゴシック様式の市庁舎や、美しいステンドグラスを有し、オランダで最も長い123メートルの身廊をもつ聖ヤン教会が都心にある。人文学者エラスムスが少年時代を過ごした地でもある。
[長谷川孝治]