ほてくろしい(読み)ホテクロシイ

デジタル大辞泉 「ほてくろしい」の意味・読み・例文・類語

ほて‐くろし・い

[形][文]ほてくろ・し[シク]近世語
みっともない。腹黒い。
「―・い事さらしたな」〈滑・膝栗毛・六〉
しつっこくいやらしい。
「ああ。―・し。放さんせ」〈浄・薩摩歌

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ほてくろしい」の意味・読み・例文・類語

ほて‐くろし・い

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]ほてくろ〘 形容詞シク活用 〙 ( 「ほて」は、ほてり(熱)の意という ) 恥ずかしさなどのために身のほてる思いである。特に、色情的でしつこくいやらしい。ほてくるしい。〔続無名抄(1680)〕
    1. [初出の実例]「懐へ手を差し入て抱きつけば ああほてくろし放さんせ」(出典:浄瑠璃・薩摩歌(1711頃)鑓じるし)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android