山川 世界史小辞典 改訂新版 「ホーア‐ラヴァル協定」の解説
ホーア‐ラヴァル協定(ホーア‐ラヴァルきょうてい)
Hoare-Laval
1935年に開始されたイタリア‐エチオピア戦争に際し,イギリス外相ホーアとフランス首相ラヴァルがイタリア宥和(ゆうわ)のため同年末に秘密裏に作成した解決案。イタリアにエチオピア領の約半分を割譲し,その代償としてエチオピアにイギリス領ソマリランドの一部を割譲することなどが承認された。しかし,この案が暴露されると,イギリスの世論は侵略を容認するものとして激しく反対したため,ホーアは外相を辞任し,案も解消した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報