普及版 字通 「ボウ・くらい・もだえる」の読み・字形・画数・意味
16画
[字訓] くらい・もだえる
[説文解字]
[字形] 会意
(夢)(ぼう)の省文+目。意識の明らかでないような状態をいう。〔説文〕四上に「目らかならざるなり。(べつ)に從ひ、(しゆん)に從ふ。は目數(しばしば)搖(うご)くなり」という。〔周礼、春官、(ししん)〕に、十(き)の法を以て妖祥を観、吉凶を弁ずることがみえ、その第六にがある。〔司農注〕に、とは日月として光のないさまをいい、天候日輝の異変であるという。字はに従うものでなく、字の上部は眉飾りを施した巫女、それで然としてくらい意となる。〔詩、小雅、正月〕「天をること(ぼうぼう)たり」、〔礼記、檀弓下〕「貿貿然(ぼうぼうぜん)として來る」の夢夢・貿貿はの意、声を以て通ずる字である。
[訓義]
1. くらい、あきらかでない、おぼつかない。
2. もだえる、はじる。
3. 盲と通じ、めしい。
4. 字はまたに作る。
[古辞書の訓]
〔立〕 クラシ 〔字鏡集〕 メクラシ
[語系]
・miungは同声。冥・暝myengは声義近く、またm、貿・mu、mongも同系の語である。
[熟語]
闇▶・然▶・騰▶・▶・容▶
[下接語]
闇・愚・昏・靦・
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報