ボジョレーヌーボー(読み)ボジョレーヌーボー(その他表記)Beaujolais Nouveau

飲み物がわかる辞典 「ボジョレーヌーボー」の解説

ボジョレーヌーボー【Beaujolais nouveau(フランス)】


フランス中東部ブルゴーニュ地方のボジョレー地区でガメ種のぶどうを用いてつくられ、その年に収穫されたぶどうでつくられるもののなかでいちはやく飲める、赤ワインの新酒。収穫年の11月の第3木曜日に解禁される。一般的な赤ワインは、ぶどうの軸を除いて破砕してから発酵させるが、このワインは、房をまるごとつぶさずに用いる。そして、発酵で発生する炭酸ガスタンク内に充満させて、もしくはタンクに炭酸ガスを注入して、その中で発酵を進める製法をとる。この製法は短期間での発酵を可能にし、また果皮色素や香味成分も浸出しやすい。渋味が少なく、フルーティーで軽快な味わいのワインとなる。◇「ボージョレーヌーボー」「ボージョレヌーボー」ともいう。「ヌーボー」は「新しい」という意。

出典 講談社飲み物がわかる辞典について 情報

知恵蔵mini 「ボジョレーヌーボー」の解説

ボジョレー・ヌーボー

ワインの名産地であるフランス南東部・ブルゴーニュ地方のボジョレー地域で造られるワインの1つ。ボージョレ・ヌーボーとも表記される。その年に収穫されたガメイ種のブドウ年内に仕込みワインにしたもので、1800年代より地元住民を中心に楽しまれていた。1951年、フランス政府が公式に11月5日(84年より11月の第3水曜日)を解禁日として発売することを認可したのを機にブームとなり、70年代より輸送技術の発達によって世界に広まった。日本では97〜98年のワインブームの頃より注目され、以来毎年、世界への出荷量の半分ほどが日本に輸入されている。

(2012-11-16)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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