飲み物がわかる辞典 「ボジョレーヌーボー」の解説
ボジョレーヌーボー【Beaujolais nouveau(フランス)】
フランス中東部ブルゴーニュ地方のボジョレー地区でガメ種のぶどうを用いてつくられ、その年に収穫されたぶどうでつくられるもののなかでいちはやく飲める、赤ワインの新酒。収穫年の11月の第3木曜日に解禁される。一般的な赤ワインは、ぶどうの軸を除いて破砕してから発酵させるが、このワインは、房をまるごとつぶさずに用いる。そして、発酵で発生する炭酸ガスをタンク内に充満させて、もしくはタンクに炭酸ガスを注入して、その中で発酵を進める製法をとる。この製法は短期間での発酵を可能にし、また果皮の色素や香味成分も浸出しやすい。渋味が少なく、フルーティーで軽快な味わいのワインとなる。◇「ボージョレーヌーボー」「ボージョレヌーボー」ともいう。「ヌーボー」は「新しい」という意。