ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボリバル山」の意味・わかりやすい解説 ボリバル山ボリバルさんCerro Bolívar ベネズエラ南東部,ボリバル州北部にある山。 1947年に発見された鉄鉱山で,州都シウダードボリバルの南約 80km,ギアナ高地北部の草原に位置する。長さ約 6.5km,幅約 1.2km,標高 802m。 20世紀に発見された最も重要な鉱山の一つで,赤鉄鉱,褐鉄鉱を中心に一部磁鉄鉱を含む高品位の鉄鉱石2億 5000万t以上を埋蔵すると推定され,鉄含有量平均 63%。露天掘りで採掘された鉄鉱石は,北東約 150km,オリノコ川とカロニ川の合流点に位置するシウダードグアヤナの河港プエルトオルダスまで鉄道で運ばれたのち,外洋船に積替えられ,年間数百万tがアメリカ合衆国,ヨーロッパ,日本などへ輸出されている。なお開発は当初から合衆国系企業により進められてきたが,75年国有化された。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by