シウダードグアヤナ(その他表記)Ciudad Guayana

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シウダードグアヤナ」の意味・わかりやすい解説

シウダードグアヤナ
Ciudad Guayana

旧称サントトメデグアヤナ Santo Tomé de Guayana。ベネズエラ南東部,ボリバル州北東部の都市。州都シウダードボリバルの東北東約 100km,ギアナ (スペイン語でグアヤナ) 高地北部にあり,カロニ川オリノコ川に合流する地点に位置する。 1961年,カロニ川西岸のプエルトオルダスマタンサス,東岸のサンフェリクス,パルア,カスティリトなどを合併して計画的につくられた新興工業都市。グアヤナ開発ベネズエラ公社の管理下に,住宅,レクリエーション,商業,工業の各地区が設置され,将来は半径 160kmの大工業地帯とする計画で,人口も 100万人に達することが見込まれている。プエルトオルダスは 47年アメリカ合衆国系のオリノコ鉱業会社 (現在国有化) によりボリバル山鉄鉱石の積出港として建設され,パルアも南のエルパオ鉄鉱山の積出港として 54年同社が建設。プエルトオルダスの西のマタンサスにはマカグア水力発電所の電力を利用して銑鋼一貫生産を行うオリノコ製鉄所と,グリ水力発電所の電力によるカロニ・アルミニウム精錬所が建設されている。市にはその他,耐火煉瓦,パルプ・製紙などの工場立地付近にダイヤモンド鉱山もある。ボリバル山とエルパオへ鉱石運搬用の鉄道が延びるほか,シウダードボリバルを経てオリノコ川北岸の諸都市と道路で結ばれる。プエルトオルダスに空港がある。人口 53万 6506 (1990推計) 。

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改訂新版 世界大百科事典 「シウダードグアヤナ」の意味・わかりやすい解説

シウダード・グアヤナ
Ciudad Guayana

ベネズエラ東部,ボリーバル州の新興工業都市。人口64万1998(1998)。1961年オリノコ,カロニ両川の合流点付近に創設された人工的な都市である。ベタンクール政権が推進した産業開発政策の重点地域に指定され,政府はここにボリーバル鉱山とエル・パオ鉱山の鉄鉱,オリノコ川支流の水力発電を利用して製鉄業やアルミ工業を創設するとともに,隣接地域の石油資源石油化学を興した。河港から鉱石の積出しも行われる。
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百科事典マイペディア 「シウダードグアヤナ」の意味・わかりやすい解説

シウダード・グアヤナ

ベネズエラ東部,ボリーバル州の新興工業都市。1961年,オリノコ川とカロニ川の合流点付近に,16世紀に創設されたサン・フェリクスと新たに建設された近代的なプエルト・オルダスの二つの町が合併して成立。産業開発政策のもと,付近の鉄鉱・水力・石油資源を生かして製鉄業,アルミ工業,石油化学工業を起こした。河港から鉱石の積出しも行われる。85万262人(2011)。

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