ポテイダイア(読み)ぽていだいあ(その他表記)Poteidaia

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポテイダイア」の意味・わかりやすい解説

ポテイダイア
ぽていだいあ
Poteidaia

ギリシア北部、マケドニアカルキディキ半島にあった古代都市。コリント植民市。半島随一の要所で、ペルシア戦争のとき(前480~前479)ペルシア軍の3か月の攻撃に耐えた。その後、アテネデロス同盟に加盟したが前432年に離反し、ペロポネソス戦争が起こる直接的契機の一つとなった。2年の攻囲ののち陥落し、前404年までアテネ領となった。前363年ふたたびアテネが領有したが、前356年にマケドニアが獲得した。戦争で破壊されたが、前316年ごろカッサンドロスによりカッサンドレイアCassandreiaとして再建された。

[篠崎三男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android