ポロ‐コッペの原理(読み)ぽろこっぺのげんり

法則の辞典 「ポロ‐コッペの原理」の解説

ポロ‐コッペの原理【Porro-Koppe principle】

どのように収差のあるレンズを用いて撮影した写真でも,その裏から光を当てて,撮影時と同じレンズを通してできた光線は,歪みなしでもと方向へ向かう.写真測量の基本原理の一つである.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のポロ‐コッペの原理の言及

【空中写真】より

…またアメリカにおいても62年キングA.KingおよびブラックJ.W.Blackが気球からボストン市街の斜め写真の撮影に成功し,また同年夏には,南北戦争のさなかに,北軍が南軍の陣地を空中写真で撮影したなどの記録がある。 19世紀の終りのころには,レンズを通して写し,そのひずみをうけた写真像を,同じレンズを用いて逆に投影すると,ひずみが再び除かれた光像が得られるという原理(ポロ・コッペの原理Porro‐Koppe’s Principle)が発見され,1901年にはドイツで実体写真測定器が製作されている。その後第1次,第2次世界大戦などを契機にして,空中写真による測量,判読,各種の地図作成の分野は,フィルムの改良,航空機および撮影技術の進歩,精密図化機の開発などと相まって目ざましい進歩をとげた。…

※「ポロ‐コッペの原理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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