マイクロ波消磁(読み)マイクロはしょうじ

最新 地学事典 「マイクロ波消磁」の解説

マイクロはしょうじ
マイクロ波消磁

microwave demagnetization

無磁場中で試料にマイクロ波を作用させることで残留磁化消磁を行う手法。Walton et al. (1992)によって紹介された。強磁性鉱物の残留磁化は電子スピンに起因し,スピンの波は量子力学的な準粒子であるマグノンとして取り扱われる。マイクロ波によりマグノンを励起することができ,通常,数~数十GHzのマイクロ波を100W程度まで増幅させて試料に作用させる必要があり,装置を実用化して導入している研究室は英国のリバプール大学などに限られる。磁場中でマイクロ波を作用させることで着磁を行うこともでき,従来の電気炉加熱による着磁に比べて試料変質を抑制できることから,古地球磁場強度推定手法の一つであるマイクロ波テリエ法としても活用されている。参考文献Walton et al. (1992) J. Appl. Phys., 71: 1549

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