デジタル大辞泉 「消磁」の意味・読み・例文・類語 しょう‐じ〔セウ‐〕【消磁】 1 《degauss》交流電流や熱などによって、磁性体の磁化を消し去ること。特に、強磁性体の残留磁気を消すこと。CRTディスプレーやテレビのブラウン管で、地磁気や周囲にあるスピーカーなどの影響を取り去る機能もさす。デガウス。2 磁気テープやハードディスクなどに書き込まれたデータを消すこと。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「消磁」の意味・読み・例文・類語 しょう‐じセウ‥【消磁】 〘 名詞 〙 強磁性体を磁化のない状態にすること。[初出の実例]「カセットレコーダの〈略〉ヘッドの消磁をして」(出典:コンピュータとどう付き合うか(1982)〈坂村健〉五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「消磁」の意味・わかりやすい解説 消磁しょうじdemagnetization 磁性体を磁化のない状態にすること。常磁性体,反強磁性体では,外部磁場がない状態が消磁状態であるが,強磁性体では磁気履歴 (ヒステリシス) のために外部磁場がなくても残留磁化によって消磁状態にはない。したがって消磁するためには,温度を強磁性が消失するキュリー点 (→キュリー温度 ) 以上にして磁気記憶をなくしてから冷却する熱消磁の方法と,交流磁場もしくは正負の磁界を交互に加えて,その交番磁界の大きさを徐々に小さくして,磁場をなくしたときに磁化が消滅するようにさせる交流消磁法とがある。また常磁性体を等温で磁化したのち断熱状態で消磁する断熱消磁は低温生成の手段に利用される。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
化学辞典 第2版 「消磁」の解説 消磁ショウジdemagnetization 強磁性体やフェリ磁性体の残留磁化を0にすることをいう.これには熱消磁法と交流消磁法とがある.また,断熱消磁法は常磁性体を用いるので意味が違い,これは常磁性体に等温で磁場を加えて磁化させ,次に断熱的に磁場を取り去り,これを繰り返して極低温に達する方法である. 出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報 Sponserd by
IT用語がわかる辞典 「消磁」の解説 しょうじ【消磁】 CRTディスプレーやテレビのブラウン管の周囲の磁気を取り除く機能。コンピューター本体やスピーカーなどによる磁気を取り除き、画面のむらや色にじみを起こさなくする役割を持つ。 出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報 Sponserd by