日本大百科全書(ニッポニカ) 「マカダム工法」の意味・わかりやすい解説
マカダム工法
まかだむこうほう
道路工法の一つ。道路路盤を粒ぞろいのマカダム骨材をかみ合わせて築造する工法にマカダム工法と浸透式工法とがある。マカダム工法とは、路盤の一層の仕上げ厚にやや等しい粒径の主骨材を一様に敷きならして転圧後、この上に目つぶし骨材を散布し、主骨材の間に圧入して路盤を仕上げる工法で、水締めマカダム、砂詰めマカダム、楔(くさび)石マカダムなどに分けられる。あまり交通量の多くない道路の舗装に用いられる。浸透式工法とは、敷きならしたマカダム骨材に瀝青(れきせい)材料を散布浸透させ、これを締め固めて路盤を築造する工法である。19世紀イギリスのマカダムJ. L. McAdamによって創始されたのでこの名がある。
[吉川和広]