散布(読み)サンプ

デジタル大辞泉 「散布」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぷ【散布/×撒布】

[名](スル)《「さっぷ(撒布)」の慣用読み
まきちらすこと。「農薬を空から―する」
ちらばって存在すること。
海岸に―せる…古き石より集めたり」〈中村訳・西国立志編
[類語]発散放散撒く蒔く撒き散らす振り撒くばら撒く振り掛けるぶっ掛ける

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精選版 日本国語大辞典 「散布」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぷ【散布・撒布】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「撒布」の「さん」は慣用音漢音は「さつ」 ) 散り敷くこと。また、まきちらすこと。
    1. [初出の実例]「名山大川散布天下、不其幾千万」(出典空華集(1359‐68頃)一一・築波山詩叙)
    2. 「焼て其灰を平等に撒布して」(出典:西洋開拓新説(1870)〈緒方正訳〉地形)
    3. [その他の文献]〔韓愈‐和侯協律詠箏詩〕

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普及版 字通 「散布」の読み・字形・画数・意味

【散布】さんぷ

ばらまく。

字通「散」の項目を見る

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