瀝青(読み)れきせい(英語表記)bitumen

翻訳|bitumen

岩石学辞典「瀝青」の解説

瀝青

最初は原油などを蒸留した後に残るピッチに用いたが,後に広い意味ですべての天然に産出する様々な組成炭化水素類に使用し,粘性度の点でも,液体石油のような移動性のある物体や鉱物性タールなど粘性体から,アスファルト,黒色固体の炭化水素焦性青(pyrobitumen)やアンスラクソライト(anthraxolite)などの固体にも使用する[Woodward : 1729, Tomkeieff : 1954].ラテン語のpixはピッチ,tumeoは増大する,膨張する,pixtumensはピッチが増大するの意味.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「瀝青」の解説

瀝青
れきせい
bitumen

天然アスファルトピッチ,または二硫化炭素に溶ける半固状,固状の炭化水素混合物。石油産地で原油の変質物のアスファルトやピッチが発見され,瀝青と呼んだ。天然アスファルトがさらに変質して硬い黒色の固体になって加熱しても溶融せず,無酸素の状態であれば熱分解を起して炭化水素を主とする油状物とガスが生成する。これをナフサ瀝青という。その後,これらを瀝青と総称するようになった。化学組成は複雑であるが,パラフィン系とアスファルト系に二大別される。

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精選版 日本国語大辞典「瀝青」の解説

チャン【瀝青】

〘名〙
① 近世の和船や唐船の船体・綱具などに用いる濃褐色の防腐用塗料。松脂・油・蜜陀僧・軽粉などをまぜ合わせ、熱してつくる。れきせい。
※俳諧・類船集(1676)奴「ちゃんをぬるは黒舟か、空泣のなみだには墨をぬれり」
② アスファルトやピッチの別称。
※小学化学書(1874)〈文部省〉二「石炭は炭気の外更に種々の物を得べし。例へば『テール』及『チャン』の如し」

れき‐せい【瀝青】

〘名〙 樹木、泥炭、褐炭などから、ベンゼンなどの有機溶剤で抽出される有機物質の総称。植物の種類、炭化の程度などにより、内容に差がある。チャン。〔生物学語彙(1884)〕

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