マクラファティー転位(読み)マクラファティーテンイ

化学辞典 第2版 「マクラファティー転位」の解説

マクラファティー転位
マクラファティーテンイ
McLafferty rearrangement

質量分析計内で電子衝撃イオン化されたラジカルカチオンの分子が示す反応形式で,γ位に水素原子をもつカルボニル化合物において観測される.γ位の水素原子が転位するとともに,β位とγ位が開裂する反応.アルケンとエノールラジカルカチオンが生成し,後者が質量スペクトル上に観測される.六員環状遷移状態を経て進行するものと考えられている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android