マグマの急冷(読み)マグマのきゅうれい

最新 地学事典 「マグマの急冷」の解説

マグマのきゅうれい
マグマの急冷

quenching of magma

溶岩などのマグマが急冷すると独特の組織や岩相をつくりだす。水中に噴出した枕状溶岩などの表面は薄いガラス被膜やvariole構造が特徴的であるが,安山岩などの水中溶岩ではやや厚い,微細な割れ目の発達したガラス膜ができ,その内側でquench crystalが微斑晶のまわりに成長する。粘性の高い水中溶岩にはマクロ的にも収縮による歪み解放のため脆性破壊を起こし,多面体ブロック(ニセピロー)やハイアロクラスタイトがcooling contraction granulation(B.P.Kokelaar, 1986)によってできる。流紋岩の水中溶岩(ラバローブ)の外側を取り囲む黒曜石帯とその外側のパーライト質ハイアロクラスタイトも急冷現象の産物である(H.Yam-agishi et al.,1986)。陸上の玄武岩溶岩などでは徐冷した内部は直線的なコロネード型の柱状節理となるが,急冷した上部や下部は曲線的なエンターブラター型の節理を示すことがある。参考文献:B.P.Kokelaar(1986) Bull. Volcanol.,Vol.48

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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