最新 地学事典 「マスコックス貫入岩体」の解説
マスコックスかんにゅうがんたい
マスコックス貫入岩体
Muskox intrusion
カナダ楯状地の北西隅(北緯66°~67°・西経115°)にある南北の延長120kmの先カンブリア時代(11.55億K-Ar年代)の層状苦鉄質貫入岩体。急斜した変成岩中の割れ目を上昇したマグマが先古生界中の不整合面に達して,そこで横に広がったもの。岩体は供給岩脈(幅150~540m),周縁部(漏斗の底に当たる,60~360m),中央層状部(2,550m),上縁部(60m)に四分される。中央層状部は水平に重なる38層(1層の厚さ3~540m)のダナイト・かんらん岩・輝岩・斑れい岩からなり,上方は上縁部のグラノフィアーを含む斑れい岩に移化する。岩体内の岩石容量比は超苦鉄質岩75%,斑れい岩15%,グラノフィアー8%,岩石片(天井の岩石)2%。参考文献:C.H.Smith et al.(1963) Min. Soc. Am.,Spec. Pap.,Vol.1
執筆者:小野 晃司
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

