マタタビラクトン

化学辞典 第2版 「マタタビラクトン」の解説

マタタビラクトン
マタタビラクトン
matatabilactone

C10H16O2(174.33).マタタビActinidia polygamaやミソガワソウNepeta catariaの葉,茎および虫果などの精油に含まれているモノテルペンラクトンの総称イリドミルメシン(iridomyrmecin;融点60~61 ℃,+210°),イソイリドミルメシン(融点58~59 ℃.-62°),ジヒドロネペタラクトン(dihydronepetalactone:+72°),イソジヒドロネペタラクトン(+2.73°)などの混合物.ネコをはじめ,ライオンなどネコ属に対して特有の興奮作用を示す.イリドミルメシンは10 μg/cm2 程度の濃度ハエ(Musca domestica)の翅肢(しし)の麻ひを起こす.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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