マダラウミウシ(その他表記)Dendrodoris rubra

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マダラウミウシ」の意味・わかりやすい解説

マダラウミウシ
Dendrodoris rubra

軟体動物門腹足綱クロシタナシウミウシ科。体はナメクジ様で,体長 7cmに達する。体表はなめらかで,背面は橙赤色地に黒色斑が不規則に散在する。触角肛門を囲むように生えている6枚の鰓葉橙色。房総半島以南の西太平洋の潮間帯付近の岩礫や藻間にすむ。イソカイメン類を食べる。本種を含むクロシタナシウミウシの仲間は歯舌をもたず,餌を吸込んで食べるために「舌なし」ウミウシと呼ばれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android