ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マルイ州」の意味・わかりやすい解説 マルイ〔州〕マルイMary トルクメニスタン南東部の州。州都マルイ。アフガニスタンと国境を接し,ムルガブ川中・下流域を占める州で,北部はカラクム砂漠,南部はバドフイズ,カラビリ両高地から成る。ムルガブ川とカラクム運河の水を利用して灌漑農業が行われ,綿花,ブドウその他の果樹,ウリなどの栽培が盛んである。砂漠ではカラクール種のヒツジの飼育が行われる。またムルガブ川下流域で天然ガス田が発見され,開発が進んでいる。工業部門ではマルイ,バイラムアリを中心に繰綿,綿織物,羊毛,皮革,食品などの工業が立地している。州内の主要交通機関はウズベキスタンの首都タシケントとトルクメンバシ (旧クラスノボツク) を結ぶ東西方向の鉄道幹線と,マルイより分岐して州南端のクシカまで延びる南北方向の鉄道およびハイウェー,カラクム運河の水運である。面積8万 6800km2。人口 85万 9500 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by