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マルガン(読み)まるがん(その他表記)John Alan Edward Mulgan

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マルガン」の意味・わかりやすい解説

マルガン
まるがん
John Alan Edward Mulgan
(1911―1945)

ニュージーランドの小説家。南島クライストチャーチ生まれ。第二次世界大戦でイギリス軍に参加、カイロで戦死し夭折(ようせつ)を惜しまれている。代表作『孤独な男』(1939)は、大戦前の1930年代の大不況時代を背景に、イギリス移民の主人公ジョンソンが、失業者の暴動に巻き込まれ誤って殺人を犯して逃亡する。だが、最後はスペイン内戦に参加して身の証(あかし)をたてるといった、当時の左右両翼の板挟みになった個人主義者の姿を描出した、1930年代のこの国のもっとも重要な代表作である。ほかに、アフリカ戦線で会った多くの同胞移民が、将来は国家意識に目覚める希望を熱烈に表白する『体験に基づく報告』(1947)などもある。

[平松幹夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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