夭折(読み)ようせつ

精選版 日本国語大辞典 「夭折」の意味・読み・例文・類語

よう‐せつ エウ‥【夭折】

〘名〙 年が若くて死ぬこと。わかじに。夭死夭逝夭札(ようさつ)夭殤(ようしょう)。ようしゃく。
正倉院文書‐天平勝宝八年(756)六月二一日・東大寺献薬帳「服此薬者、万病悉除、千苦皆救、諸善成就、諸悪断却、自非業道、長無夭折
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉五「僕は青年にして夭折(ヤウセツ)した人々を思ふ毎に、二つの面影が直ちに眼前に浮むで来る」 〔列子‐力命〕

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デジタル大辞泉 「夭折」の意味・読み・例文・類語

よう‐せつ〔エウ‐〕【×夭折】

[名](スル)年が若くて死ぬこと。若死に。早世夭逝ようせい。夭死。「夭折した詩人
[類語]早死に若死に夭逝早世死ぬ永逝死亡死去死没長逝永眠往生逝去他界物故絶息絶命大往生お陀仏死する辞世成仏昇天崩御薨去卒去瞑目落命急逝亡くなる没する果てる眠るめいするたおれる事切れる身罷みまか先立つ旅立つ急死する頓死とんしする横死する憤死する息を引き取る冷たくなるえなくなる世を去る帰らぬ人となる不帰の客となる死出の旅に出る亡き数に入る鬼籍に入る幽明さかいことにする黄泉こうせんの客となる命を落とす人死に物化まかくたばる絶え入る消え入るはかなくなる絶え果てる空しくなる仏になる朽ち果てる失命夭死臨終ぽっくりころり突然死即死

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普及版 字通 「夭折」の読み・字形・画数・意味

【夭折】よう(えう)せつ

若死に。〔列子、力命〕死生は自(おのづか)ら命なり、窮は自ら時なり。夭折を怨むは、命を知らざるなり。窮を怨むは、時を知らざるなり。死に當りて懼れず、窮に在りて戚(うれ)へざるは、命を知り時に安んずればなり。

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