マルコウニコフ付加(読み)マルコウニコフフカ

化学辞典 第2版 「マルコウニコフ付加」の解説

マルコウニコフ付加
マルコウニコフフカ
Markovnikov addition

非対称アルケンへのHX型試薬の求電子付加反応において,水素置換のより多い不飽和炭素に陽イオン部分Hが付加し,水素置換のより少ない不飽和炭素に陰イオン部分Xが結合する.この通則に従った付加をいう.この逆の付加様式は逆マルコウニコフ付加とよばれる.金属-水素結合をもつ化合物[MHNn]が非対称アルケンに付加する場合にも,マルコウニコフ付加と逆マルコウニコフ付加がある.[別用語参照]マルコウニコフ則

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android