付加(読み)ふか

デジタル大辞泉の解説

ふ‐か【付加/附加】

[名](スル)
あるものに、さらに付け加えること。添加。「条件をもう一つ―する」
不飽和結合原子に、他の原子または原子団が結合すること。

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百科事典マイペディアの解説

付加【ふか】

有機化合物の二重結合,三重結合などの不飽和結合に,水素ハロゲンハロゲン化水素,水など他の分子が結合する反応をいう。 CH2=CH2+H2→CH3−CH3 CH3C≡N+H2O→CH3CONH2ジエン付加(ジエン合成)なども付加反応に属する。付加によって高分子化合物を生ずる反応を付加重合という。
→関連項目重合不飽和化合物

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世界大百科事典 第2版の解説

ふか【付加 addition】

不飽和結合(C=C,C≡C,C=O,C=N,C≡Nなど)に水素,ハロゲン,ヒドリドイオン有機金属化合物,水,アルコール,酸などが付加する反応の総称で,有機反応のうちかなり多数の反応を占める。たとえば,式(1)に示すように,水素は適当な金属触媒(パラジウム,白金,ロジウムなど)の存在下でアルケンに付加してアルカンを生成する。この場合,2個の水素は同じ方向から付加する,すなわちシス付加することが知られている。

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精選版 日本国語大辞典の解説

つけ‐くわえ ‥くはへ【付加】

〘名〙 つけくわえること。付加(ふか)
※不安(1900)〈幸田露伴〉下「実際に見た厭な眼つきに空想の附加へをして」

つけ‐くわ・える ‥くはへる【付加】

〘他ア下一(ハ下一)〙 つけくは・ふ 〘他ハ下二〙 ある事物の上にさらに他の事物を添える。おもな事柄に、後から別のものを増し加える。付加する。
※仏国風俗問答(1901)〈池辺義象〉飲食物及び其の習慣「当国人は之を食ふにバタをつけ加へずただ肉の相手にガリガリムシャムシャと打ち食ふのみ」
※吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一〇「他言はしないからと穏やかにつけ加へた」

つけ‐くわわ・る ‥くははる【付加】

〘自ラ五(四)〙 すでにあるものに、あとからさらに別のものが添えられる。
※坑夫(1908)〈夏目漱石〉「だから本当の意味で切実な駆落をするのは自分丈だと云ふ有難味がつけ加(クハ)はってくる」

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化学辞典 第2版の解説

付加
フカ
addition

付加反応ともいう.2個以上の分子が直接結合して単一の分子をつくる反応.有機化学では,とくに

などの不飽和結合に,水素,ハロゲン,ハロゲン化水素,水,アルコール,酸などが付加する反応が重要である.付加には,求核付加,求電子付加,ラジカル付加,付加環化がある.

    CH2=CH2 + Br2 → CH2BrCH2Br

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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