精選版 日本国語大辞典「付加」の解説
つけ‐くわ・える ‥くはへる【付加】
〘他ア下一(ハ下一)〙 つけくは・ふ 〘他ハ下二〙 ある事物の上にさらに他の事物を添える。おもな事柄に、後から別のものを増し加える。付加する。
※仏国風俗問答(1901)〈池辺義象〉飲食物及び其の習慣「当国人は之を食ふにバタをつけ加へずただ肉の相手にガリガリムシャムシャと打ち食ふのみ」
※吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一〇「他言はしないからと穏やかにつけ加へた」
つけ‐くわわ・る ‥くははる【付加】
〘自ラ五(四)〙 すでにあるものに、あとからさらに別のものが添えられる。
※坑夫(1908)〈夏目漱石〉「だから本当の意味で切実な駆落をするのは自分丈だと云ふ有難味がつけ加(クハ)はってくる」
つけ‐くわえ ‥くはへ【付加】
〘名〙 つけくわえること。付加(ふか)。
※不安(1900)〈幸田露伴〉下「実際に見た厭な眼つきに空想の附加へをして」
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