不飽和結合(C=C,C≡C,C=O,C=N,C≡Nなど)に水素,ハロゲン,ヒドリドイオン,有機金属化合物,水,アルコール,酸などが付加する反応の総称で,有機反応のうちかなり多数の反応を占める。たとえば,式(1)に示すように,水素は適当な金属触媒(パラジウム,白金,ロジウムなど)の存在下でアルケンに付加してアルカンを生成する。この場合,2個の水素は同じ方向から付加する,すなわちシス付加することが知られている。
二重結合に対して反応試薬がトランス付加する例としてよく知られているのは,式(2)に示すようにアルケンへの臭素の付加である。この場合,2個の臭素は二重結合平面の互いに反対の側から攻撃する。
同様にトランス付加を行う例として,式(3)に示すように,シアノセレン化反応があげられる。フェニルセレノシアナートPhSeCNは四塩化スズ(Ⅳ) SnCl4の存在下でアルケンに容易に付加してセレニドを与える。この反応はアルケンにシアノ基-CNが付加する珍しい反応として最近報告された。
カルボニル基など求電子性不飽和結合には,H⁻,CN⁻,グリニャール試薬などの種々の求核試剤が付加してOHを含む化合物を生成する(式(4))。
シッフ塩基などのC=N結合もほぼ同様な反応を行う。C≡N結合に水が付加するとアミド-CONH2に変換される。アセチレンに水銀塩を触媒として水を付加させ,アセトアルデヒドを合成する反応は工業的にも重要である。
→グリニャール反応 →付加環化
執筆者:友田 修司
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accretion
新しいリソスフェアがそれまでに存在したリソスフェアの縁辺部に付け加わること。大洋中央海嶺にみられる海洋底拡大はその典型。紅海のようなリフト帯やマリアナ海盆のような縁海でも起きていると考えられている。これらの場合にこの語を使用することに問題はない。さらに,海溝の陸側に沿って大陸リソスフェアが成長すると考える説があり,これも付加ということができる。その説では付加された堆積物はまとめて付加体と呼ばれるが,それは海溝に沿う細長いもので断面が三角形であることから,付加プリズム(accretionary prism)と呼ばれる。
執筆者:杉村 新
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付加反応ともいう.2個以上の分子が直接結合して単一の分子をつくる反応.有機化学では,とくに

などの不飽和結合に,水素,ハロゲン,ハロゲン化水素,水,アルコール,酸などが付加する反応が重要である.付加には,求核付加,求電子付加,ラジカル付加,付加環化がある.

CH2=CH2 + Br2 → CH2BrCH2Br
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
「付加反応」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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