20世紀西洋人名事典 「マルセルグリオール」の解説
マルセル グリオール
Marcel Griaule
1898 - 1956
フランスの民俗学者。
元・ソルボンヌ大学正教授。
西アフリカのドゴン族の研究で知られる、フランス民俗学の第1世代の代表的研究者である。長期単独調査を行う英国の方法とは異なり、1931年以来、各分野の研究者を加え定期的に共同調査を行った。彼の民俗学の特徴は、対象文化の中で専門的な儀礼的な知識を持つ人々から秘儀的な知識を聞き取り、そこからその文化独自の宇宙論の再編成を目指すところにある。主著に「水の神」(’48年)、「青い狐―ドゴンの宇宙哲学」(’65年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報