マルテンスの伸び計(読み)マルテンスののびけい(その他表記)Martens extensometer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マルテンスの伸び計」の意味・わかりやすい解説

マルテンスの伸び計
マルテンスののびけい
Martens extensometer

試験片の伸びを精密に測定するための光てこ拡大方式の伸び計で,引張り試験に用いられる最も基本的な伸び計。 F.マルテンス考案による。ナイフエッジ,鏡,スケール望遠鏡から成り,ナイフエッジの先端に鏡があって,試験片の伸びとともに傾く鏡の角度をスケールと望遠鏡で求める。拡大率は約 500倍で,1μm程度の伸びまで測定できる。ナイフエッジをころにしたものを「バウシンガーの伸び計」という。弾性範囲をこすような大きな伸びの場合には,平板状の鏡を十二面体の鏡にし,スケールも円弧状のものに替えて測定する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android