マンダ教徒(読み)マンダきょうと(その他表記)Mandaeans

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マンダ教徒」の意味・わかりやすい解説

マンダ教徒
マンダきょうと
Mandaeans

古代から中世を経て,イラク南部およびイラン南西部 (フージスターン地方) に現存する一宗派。みずからはマンダイアといい,これはグノーシス主義者を意味している。3世紀までに発生したと思われるがつまびらかでない。発生地はメソポタミア南西部ともパレスチナともいわれ,ユダヤ教の影響も強い。グノーシス主義教説も多く取入れられているが,他のグノーシスと異なり,浸礼を重視,イエスを偽預言者とするが,バプテスマヨハネは尊敬する。中世の近東旅行記にすでに「聖ヨハネのキリスト者」という名でその教派の存在が示されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

パソコンやサーバーに侵入して機密文書や顧客情報のデータを暗号化して使えない状態にし、復元と引き換えに金銭を要求するコンピューターウイルス。英語で身代金を意味する「ランサム」と「ソフトウエア」から名付...

ランサムウエアの用語解説を読む